おでんの玉子 〜幼少期の思い出
この暑い夏でもおでん屋さんにちょくちょく飲みに行きます。
香り高い冷たい日本酒とおでんとの組み合わせ、最高です。
そんなおでんの中で一番好きなのは玉子ですね。いや一番好きというより おでんの玉子は特別な存在と言うのが正しいです。
まだ幼稚園年長から小学校に上がるくらいまでの幼少期、毎日家の近所の原っぱや公園で遊びまわっていたものです。
あの当時の町の様子や自分のいでたちは3丁目の夕日と言ったところでしょうか?
当時は1日の小遣いが10円でした。
その当時、小遣い10円で買えるおやつと言ったら、駄菓子屋の合成着色料やチクロたっぷりの怪しい駄菓子か、おばさんが鐘を鳴らしながら引いていた屋台のおでんでした。
今から考えてみると、屋台を引いていたおばさんは子供たちが遊んでいそうな原っぱや公園に鐘を鳴らしながら営業していたんでしょうね。
10円で買えるおでんはだんご三兄弟のようにボールを串に3個串刺したモノでそれに甘い味噌をつけてもらって食べてました。
他のはんぺんやこんにゃくは20円、玉子は1個30円でした。
小金持ちのせがれは1日の小遣いが50円だったりして、1個30円の玉子を買うんですよねー。串に玉子を1個まるまる刺してもらって、それに甘い味噌をつけてもらって、それがとても美味そうで羨ましかった。
そんなおでんの玉子ですが、正月のお年玉をもらった時だけ買うことができました。
だから大人になった今でも、おでんの玉子は特別な存在です。
最近はコレステロールを気にしなければならないような体になってしまったので、1日最高でも玉子は1個まで、と決めております。が、本当は何個も食べたいんですよね。