サスペンション

もう二十数年前のことですが、休みになればマウンテンバイクで山の中を走り回っていたものです。

 

当時はマウンテンバイク黎明期で、面白いアイデアパーツや自転車が次々と発表・発売されとにかく面白かったですね。

 

いずれもアメリカ発ですが、本当にアメリカ人の自由な発想に関心させられたものです。

 

 そんな中でやはり一番面白かったのがサスペンションですね。

 

今でこそ、マウンテンバイクにサスペンションが装着されているのはそれほど珍しくはないのですが、当時は自転車にサスペンションというのはとっても革新的でした。

 

最初に前輪のサスペンションいわゆるフロント・サスペンションを導入したときには、特に山道のダウンヒルで路面からの衝撃が減って平均スピードがあがったのと、なんといってもブレーキがよく効くようになりましたね。

 

山道でブレーキの効きが弱いとマウンテンバイクの楽しみは半減しますから、フロント・サスペンションを導入して楽しさ倍増といったところです。

 

写真はちょっと見づらいですが、マニトウというブランドでマウンテンバイク用サスペンションの歴史上ではかなり初期のものです。

 

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ストロークは数センチ、エラストマー(ゴムのようなもの)が入っているだけの簡単な構造でした。

 

そのうちロックショックスというブランド(ネーミングがストレートで面白いです)がエアサス&オイルダンパー構造を製品化したり、スプリング&オイルダンパーに進化し、ストロークもどんどん長くなり現在に至ってます。

 

自転車フレームのヘッドの角度や各部サイズもフロント・サスペンションのロングストローク化に合わせて変わっていきました。

 

そのうちフレームにリア・サスペンションが組み込まれるようになり、特にダウンヒルに特化したマウンテンバイクはさながらエンジンがついていないモーターサイクルのように進化していきました。

 

ついこの間まで私も所有してましたが、こうなると山道を走り回る自転車というよりも別の乗り物という感覚でした。

 

これについてはまた別の機会に触れたいと思います。

 

とにかくマウンテンバイクで走り回っていた頃は機材の進化も同時進行で楽しかったですね。

 

まあ、当時の私は独身貴族だったので進化した機材を購入する力もあったというのが大きかったとは思いますが。

 

今は家族の理解を得るのが超難問かも。。。