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自転車のオーダーメイドと舶来部品

もうすぐサポート切れのVistaとの相性のせいなのかわかりませんが、写真管理ソフトの調子がよろしくないです。閲覧モードで写真をスクロールしているとすぐに落ちるんですよね。困ったものです。

本当は自転車の写真を探していたわけではないのですが、懐かしい写真を見つけたのでちょっと紹介させてもらいます。

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これは、もううん十年前の学生時代にバイトでお金をためて人生初のオーダーメイドで作った自転車です。(フィルムカメラで撮った写真をデジカメで撮影してます。)

とても懐かしいです。いわゆるランドナーというやつですね。

神金(じんがね)自転車商会で製作してもらいました。写真ではわかりづらいですが、ダウンチューブに神金さんのブランド名のpegasusという筆記体のような独特の字体のロゴが入ってます。

それまでは、高校生のときにこれまたバイトでお金ためて買ったブリジストン・ユーラシア・ランドナーに乗っていたわけですが、ニューサイクリングなどのマニアックな自転車雑誌を読んでいると、やっぱりいつかはオーダーメイド、というようになってしまうんですよね。神金さんやトーエイさんもオーダー完成車の写真付きの広告を出しており、それらを見ては心をときめかしておりました。

 

オーダー先は色々迷いましたが、迷っている時が一番楽しいもんです。

結局、神金さんにお願いすることにしましたが、パーツ構成はニューサイクリング誌の影響を大きく受けて舶来品が中心でした。

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今じゃ考えられないですが、このころの日本の自転車部品メーカーのシマノさんは、マニアが使うパーツの世界ではマイナーな存在で、自転車パーツといえばカンパニョーロ(イタリア)を頂点として、主にイタリア、フランスの舶来モノが主流でした。

(日本の自転車部品メーカーとしてはサンツアー(マエダ工業)さんというところがありました。シマノさんのよきライバルでしたが90年代中盤には台湾企業に買収されて以降、ほとんどその名を聞くことはありません。)

 

変速機は縦型メカ!のサンプレックス(フランス)のLJ、クランクは予算の都合でスギノ(日本)のプロダイだけど、チェンリングはTA(フランス)、フリーとハブ、チェーンはシマノさんのユニグライト・チェーンの理論に惚れてシマノ600EXカセットフリー&ハブとUGチェーンを使ってます。ペダルは三ヶ島(日本)、ハンドルは日東(日本)だったかな。ブレーキレバーはダイアコンペ(日本)、シフトレバーはマビック(フランス)で、サドルはブルックス(イギリス)、リムはスーパーチャンピオン(フランス)、タイヤはユッチンソン(フランス)、ブレーキはマファック(フランス)でした。

 

一部日本製を使ってますが、典型的な舶来かぶれでしたね。

ニューサイクリングの表紙のような世界に憧れていたわけです。

 

一方、肝心のフレームですが、パイプは石渡022相当の神金オリジナルだったと思います。コンチネンタル・カット・ラグに、特殊工作系はブレーキ・ワイヤー内蔵と予備のスポークによるチェーンプ・ロテクタくらいだったと思います。金色に輝くゼファーの空気入れがダウンチューブのところに付いてますが、本当は左側シートステーにつけたかったんです。オーダー時に神金のオーナーさんに、「かかとに空気入れがあたるから止めた方がよい」といわれて引き下がりました。まあフレームサイズの関係でそうなってしまうんでしょうかね。

 さて、インプレッションですが、流石に身体を採寸して作ったオーダー車は走っているときのフィット感は抜群でした。

ただし、、、、、です。問題は舶来パーツですね。

まず、マファックのブレーキ(タンデムを使ってました)が効かないんです。何回調整し直しても効かない。まあ、諸先輩からはうわさで聞いていたのですが。。。それと変速機。レスポンスが悪いのなんのって。これもさんざん調整しましたが駄目でした。とくにリア変速はローギアの方になると変速のためにレーバーを動かしてから、暫くして忘れたころに変速する代物でした。

 

これらは高校生のときに乗っていたユーラシア・ランドナーとの比較なんですが、ユーラシアは変速機がサンツアー(日本)のVラックス、ブレーキはダイアコンペ(日本)でした。こちらのほうがはるかに良かった。

Vラックスの変速レスポンスは、当たり前ですがレバーを動かせばすぐに反応。ブレーキもよく効きました。

この事実は、当時の舶来品かぶれの自分には衝撃的でした。

 

あとでいろいろと自転車部品の知恵がついてきてからわかったのですが、サンツアーのVラックスは、スラント・パンタグラフというサンツアーの特許技術が搭載されておりました。当時マニアの世界でサンツアーなど日本勢はブランド力はいまひとつでしたが、性能的にはすでに舶来品を抜いていたのかもしれません。(ただし当時のカンパニョーロ(イタリア)は使ったことが無いのでこれの比較評価はできませんが)。

シマノ600EXのカセットフリー&ハブだって、フリーとハブを一体にしてリアスプロケットをカセットのような着脱簡単な構造は革新的でしたが、当時のマニアの評価は異端児扱いでした。しかし、今やこの構造はスタンダードになっています。

専門家の話によると、先のスラント・パンタグラフは、現在のインデックス・シフトを実現する上で基本中の基本となる技術だそうです。これもすごいですね。

 

オーダーメイド・ランドナーの性能はいまひとつでしたが、ランドナーとしての佇まいは最高に良かったと当時は自己満足しておりました。しかし、念願のオーダーメイド・ランドナーとの付き合いは思いのほか短かったんです。。。

これについてはまた別の機会に。